Odds Park 競馬

　４日目のメインはＡ２組ａで行われるマーガレット特別。新年度からＡ級では距離選択制度が採用されて、３日目のＡ２組ｂが920ｍでこのレースは1500ｍで行われる。変則日程で連続開催扱いの一次戦ということで、Ａ２組とはいえ実質オープンのメンバー。今年正月の名古屋記念を勝ったブンブンマル、２開催前のアクアマリンオープンを勝ったセイヴァリアント、前開催の昇竜戦で転入初戦を飾ったインペリシャブルあたりが主力を形成しそうだ。地力の面ではやはりインペリシャブルだろう。南関東デビューで鎌倉記念、黒潮盃を勝ち、古馬になってから兵庫ウインターカップ、東海桜花賞もモノにした実力馬。転入初戦で昨年の東海ダービー馬・セブンカラーズをねじ伏せたあたり年齢は重ねたが古豪健在を示すものだった。まだ良化の余地を残すぶん陣営から強気なコメントは聞かれなかったが、1500ｍに短縮するのは歓迎材料で、前走を再現する可能性は十分。とはいえ、渡邊竜也騎手とのコンビで覚醒、出来の良さが目に付くセイヴァリアントや勝利の女神に見放されてはいるが、いつ走っても驚けない状態にあるブンブンマルも簡単に譲る気はなく、三つ巴の様相だ。どれから入るかはそれぞれの好みということに。主力３頭の牙城を崩すのは容易ではないが、その気になった時のセイエクシードの爆発力のある末脚には要注意。内のいい所をロスなく捌けばレッドブロンクスやアプサラーも主力の一角、あるいは二角を崩す可能性がないとは言えない。

◎(３)セイヴァリアント…転入後４走目のＡ２組で当地初Ｖを挙げると、ダートグレードのかきつばた記念を挟んで前走アクアマリンオープンをモノにした。ここにきて出来が上向いているのも確かだが、やはり笠松リーディングの渡邊竜也騎手という心強い相棒を手に入れたのが大きいか。今回はＡ２組ａとはいえ実質オープンのメンバーだが、引き続き1500ｍはいいし、斤量が58キロになっても馬格があるので問題はない。開催２日目は内を通った馬が有利な状況だったが、その傾向が続けば断然有利。

○(10)ブンブンマル…正月開催の名古屋記念で幸先いいスタートを切ったが、続く梅見月杯で４着は案外だったし、輸送の影響があった笠松・白銀争覇は度外視するにせよ近２走も昇竜戦やオープンで煮え切らないレースが続いた。まあ、展開苦や状態面（熱発）の影響があっただけに酌量の余地はある。１週前にビシッと追って直前は軽目の調整だが、そこは仕上げに定評のある川西厩舎だけに安心していいだろう。1500ｍの外枠というのもこの馬にはマッチしている。暑くなる前に結果を出したい。

▲(11)インペリシャブル…2022年の東海桜花賞（1500ｍ）を含む重賞４勝の実績を引っ下げての転入。仕上がりとしてはまだ半信半疑な状況だった初戦でセブンカラーズ（昨年の東海ダービー馬）をねじ伏せたのだからやはり能力は高い。ひと叩きした効果はそれほど大きくなく良化の余地を残す段階だが、1500ｍに短縮するのは歓迎で、内の出方を見ながら運べるいい枠を引いた。脚質に幅があって鞍上の意のままに動ける強みを生かせば、このメンバーならあっさりの場面まで。今回で真価が分かるか。

△(９)セイエクシード…昨秋の東海菊花賞（2100ｍ）で魅せた直線の猛烈な追い上げは脅威だが、気性的にアテにならない面があって好凡走の落差が大きいのが難点。ここ２走は人気も凋落していたが、前走では３～４角で内からグイグイ伸びて能力の高さを再認識させた。最後伸び切れなかったのは直線でそのまま内を走ったぶんで、上位２頭とはコース取りの差だけだ。うまく走る方に気を向かせて直線で外へ出せれば前走以上も十分可能とみる。期間限定騎乗の室陽一朗騎手にとっては腕の見せ所だ。

×(１)レッドブロンクス…転入当初はどちらかと言えば先行粘り込みが身上のタイプの印象だったが、笠松・マーチカップで差す形で３着と健闘。さすがに東海桜花賞では伸びを欠いたが、重賞で強敵相手にモマれたのはいい経験になったはず。元来が相手なりタイプで、距離もオールマイティー。道中は内でジッと我慢してひと脚を最大限に生かせば、勝ち切るまではどうかも上位進出は十分あり得る。穴に一考したい。

×(６)アプサラー…Ｃ級スタートは恵まれたが転入後５連勝でオープンに挑戦、敗れはしたが勝ち馬に有利な流れでタイム差なしの２着と負けてなお強しの内容。続く中央１勝クラスとの交流戦では好位から鋭く抜け出したが、状態としてはこの辺りがピーク？　若草賞土古記念は相手関係も然ることながら体調面の問題があった印象だ。この中間は多少活気も戻ってきた様子で、好位ひと差しの競馬で見直しが利くかも。