Odds Park 競馬

　４日目、最終日のメインはＡ１組で行われるアクアマリンオープン。回避馬が出た関係で９頭立てと手頃な頭数になったが、前走勝ちの昇り馬が３頭、実績馬もいてタレントは豊富。馬券圏内（３着以内）という観点なら全馬にチャンスがある面白い一戦となった。馬券の中心としてはコンビーノが相応しいか。ここ３走は笠松へ出張していずれも２着と勝ち切れないもどかしさはあるが、重賞戦が２つ、オープンもセブンカラーズが相手を考えると悲観材料はない。正月開催以来の地元戦だが、熱のこもった追い切りを消化してきたし、勝利を欲する陣営の意欲は買いだろう。とはいえ、ライバルたちもここをモノにして来るべく重賞戦線へ弾みを付けたい思惑が見え隠れする。ブンブンマルは笠松・白銀争覇が消化不良で怒りの連闘策を敢行、ハナを切って押し切りを狙ったが、執拗に絡まれる苦しい流れに。３着に終わったのも酌量の余地がある。セイヴァリアントはかきつばた記念はさすがに相手が悪かったが、２走前のＡ２組が見事な勝ちっぷり。渡邊騎手の巧みな手綱捌きも魅力で、オープンでも十分にやれそうな感触は掴んでいる。展開面ではすんなりハナを奪えそうなハディアがいい。２走前は距離不足、前走はダートグレードといずれも度外視が可能。３走前のガーネットオープンは前後半が53秒１－49秒８と極端なスローで恵まれた感は否めないが、前半楽に行かせると厄介な存在なのは間違いない。その他では、スイッチが入れば爆発力のある末脚を繰り出すセイエクシード、この距離が得意で笠松戦の内容がヒントになる可能性があるサトミンに注目。有力処が先団を固めるだけに、勝負のアヤで伏兵馬が食い込む余地があっていい。

◎(３)コンビーノ…昨秋11月に戦列復帰以降は（２５００）。オープン１勝、重賞２着が２回なら悪くないようにも映るが、なおも好調時の気配が戻り切らない印象だ。３歳時の４～８月に５連勝で準重賞を勝ったようにこれからの時季がいいタイプ。意欲的な追い切りを消化して、勝って弾みを付けたいという陣営の思惑が見て取れる。鞍上の塚本騎手は諸藩の事情からか今開催は従来の溌剌とした騎乗が見られないが、勝負の世界は勝利が一番の薬となるはず。一心不乱に追って乗り越えてもらいたい。

○(６)ブンブンマル…笠松・白銀争覇でよもやのしんがり負け。輸送競馬が合わなかった様子で怒りの連闘策を敢行したが、そこではハナを切って執拗に絡まれる展開苦に。直線で失速して３着も仕方ないだろう。今回はハディアを先にやって切り返して番手に収まりそう。理想的な形が描けるのがいい。追い切りではいつになくびっしり追って巻き返しに躍起。すんなり運べた時の強さは正月戦の名古屋記念に見る通り。ここで軌道を修正して来るべく重賞戦線へ向かいたいところだろう。

▲(５)セイヴァリアント…転入後は（１１０３）だが、大きく崩れたのはかきつばた記念だけで、オープンでもやれそうな感触は掴んでいる。中央→南関東→岩手とこれまでは1600ｍ以上が中心のローテで良績もそこに集中しているが、こちらでのレースぶりを見る限り1500ｍあれば不足はないだろう。渡邊騎手とのコンビも息が合っている様子で、２走前の勝ちっぷりはなかなかだった。一週前にびっしり追って、直前は軽目と目論み通りの仕上がり。ここも勝ち負けが見込めそうだ。

△(８)ハディア…２走前は920ｍで距離不足、前走はダートグレードのかきつばた記念といずれも度外視が可能だろう。３走前のガーネットオープンは前後半が53秒１－49秒８の逃げと展開利が大きかったが、すんなりハナに行けた時の渋太さ、強さが光ったレースだった。この組み合わせなら内の出方を見ながらじんわり主導権を奪えそうで、３角までに楽ができれば勝ち切るまではどうかも、粘り込みがあっても不思議はない。それも後続の仕掛け次第、今井騎手が巧妙なペースで導けばになるが。

×(９)セイエクシード…挫跖による取り消し明けの影響は少なかったが、前走のアメジストオープンでは３着止まり。確かに前後半が52秒６－51秒１と前が止まらない流れではあったが、この馬自身もなかなかエンジンが掛からずモタついた印象が強い。いかに集中して走らせられるかが鍵で、主戦の丸野騎手が離脱中なのは痛いが、山田騎手も２度目の手綱だし追わせるタイプにはぴったりの乗り役。前進を見込みたい。

×(１)サトミン…３歳戦ではさほど気にならなかったが、古馬のＡ級ともなると1700ｍよりも1500ｍ、内でゴチャつくよりも外でリズム良く運べた方がいいのが顕著に。その点では、笠松戦ながら出遅れて馬群の中を追い上げた前走は収穫のある内容と言えなくはない。４角でうまく捌けていたら着順は上がっていたはずで、地元のオープンでは少々分が悪いのは間違いなさそうだが、5000勝の岡部騎手だけに不気味だ。