Odds Park 競馬

【中央所属馬の評価】

　テンカハルは今季ダート路線参入、日本テレビ盃２着など思惑どおりの結果を出した。ダート転向後常に最速または次位の上りタイムをマークしているように末脚強じん。小回りの浦和コースをどうこなすかが唯一のテーマだろう。

　ミトノオーは兵庫チャンピオンシップを含む1800～1870ｍで４勝。伏竜ステークスでは３着ヒーローコールを５馬身ちぎる独走だった。スピード上位だが掛かる気性で、距離は微妙だが浦和コースなら2000ｍはこなせる感触。今回も自分の競馬をするだけ。

　メイショウフンジンはマーキュリーカップ３着、白山大賞典２着と、ダートグレード競走初制覇にもう一歩のところをウィルソンテソーロに阻まれた。ただ逃げて半馬身差、上がり36秒８の前走は中身が濃い。浦和2000ｍ向きで計算できるタイプ。

　ディクテオンは補欠繰り上がり出走だが、ＪＲＡでは2100、2400ｍで４勝。本格派の追い込み馬で、母は13年ＪＢＣレディスクラシックなどダートグレード競走６勝のメーデイア。乗り替わりは残念だが、前半スムーズに進めれば。

　テイエムサウスダンは兵庫ジュニアグランプリなど1400ｍのダートグレード競走５勝。ただ2000ｍは長いし、それ以前に近走レースぶりにさっぱり勢いが感じられない。

【地方所属馬の評価】

　セイカメテオポリスは2000～2500ｍの地方重賞４勝。追ってしぶといタイプで今季本格化した。ダートグレード競走は【0-0-0-7】だが、22年ダイオライト記念５着、白山大賞典４着と入着レベルにある。早め動ければ善戦以上の期待も。

　ヒーローコールは黒潮盃、戸塚記念でマンダリンヒーローを連続完封し、ミックファイアに次ぐ世代No.２の３歳馬。今回初の古馬相手になるが、先行力を生かして主導権を奪えれば。浦和コースも味方に付けたい。

　ジョエルは前走埼玉新聞栄冠賞で重賞３勝目。ルーキー鞍上だったが厳しい流れを正攻法で勝ちきった。相手関係のハードルは上がったものの浦和2000ｍに抜群の適性ある。

　エルデュクラージュは前走埼玉新聞栄冠賞で４着。健闘だがすでに９歳だけに、今回上積みがあるかどうか。切れる脚もなく今回は厳しい相手。

　コウエイスーシェフは今春名古屋大賞典10着。地元Ａ級でも苦戦が続き下降線の８歳馬だけに期待薄だ。

　シンコーマーチャンはＪＲＡ３勝。以後高知、名古屋で良績も、９歳馬で相手関係からも厳しいレースに。

　スーパーフェザーはＪＲＡ４勝だが良績は芝。ダートは４戦【0-2-0-2】と善戦どまりに終わっている。

【解説者の予想】

　テンカハルは今年からダート路線に転向して【2-2-1-1】、前々走の日本テレビ盃でウシュバテソーロの0.5秒差２着と健闘。続く前走ではリステッド競走のブラジルカップ勝ち。着実に力をつけている印象だ。

　ミトノオーは前走日本テレビ盃で古馬初対戦も、マークきつく直線一杯になり1.9秒差の大敗。船橋より馬場の軽く、コーナー６つの浦和コースはプラスの印象。今回は再び2000ｍでジャパンダートダービーでの走りからは距離延長が課題も、道中うまく息をいれられればクリアできそう。

　今年重賞で３・５・３・２着、前走の白山大賞典では0.1秒差とあとひと息で重賞に手が届きそうなメイショウフンジンにとって、ここは絶好のチャンス。前２戦の勝ち馬は今年重賞３勝のウィルソンテソーロ、３走前0.7秒差５着時の勝ち馬も後のＪＢＣクラシック馬キングズソードだから、力の比較では最上位。初の浦和コースもダイオライト記念でコーナー６つの競馬は経験済。ホッコータルマエ×シニスターミニスターと地方で活躍している血統背景。上位争いは間違いない。

　ディクテオンはブラジルカップで0.5秒差４着だが、放牧明けで４か月ぶりの実戦。勝ち馬を上回る上がり３ハロン最速タイをマークなら合格点。実績面でも遜色ないし、叩き２戦目【2-0-0-0】と上積みは間違いない。

　浦和初コースでも距離適性を買えばセイカメテオポリス。ダートグレード競走入着級の力はあり、好位からうまくさばければそれ以上も望めるだけの力はある。

　ヒーローコールは黒潮盃、戸塚記念連勝でミックファイアに次ぐ南関東３歳世代No.２。500キロ台の馬体はクラシック当時よりパワーアップ間違いなし。地元は新馬戦以来とはいえ川崎で見せ付けた強さからは小回りコースがベストか。自分の競馬が出来れば古馬ダートグレード競走制覇があっても不思議はない。

◎（７）テンカハル
○（２）ミトノオー
▲（４）メイショウフンジン
△（10）ディクテオン
△（１）セイカメテオポリス
△（９）ヒーローコール