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2023年6月28日   帝王賞 (大井競馬)  

大井競馬   第11レース   2023年上半期のダート王はテーオーケインズ
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

14-1_ooikeiba.jpg【中央所属馬の評価】

 テーオーケインズは一昨年の帝王賞を含めGI3勝の実績。大井2000m2分2秒7も、時計の出る今の馬場はこの馬にとって好材料だ。決め手あり、勝つときは鮮やかな勝ち方をする。一方、最内枠を捌けなかった場合、20年東京大賞典のようなシーンも。

 メイショウハリオは昨年の帝王賞馬。5番人気だったが、チュウワウィザード、オメガパフュームをパワーでねじ伏せた。以降JBCクラシック、東京大賞典、フェブラリーステークスはもう一歩のレースだったが、前走かしわ記念完勝で再び勢いが戻ってきた。ゴール際勝負強さある。

 クラウンプライドはUAEダービー制覇、JBCクラシック、チャンピオンズカップと国内GI2着2回。中距離型でコースも万能のイメージがあり、勝ち味に遅い面はあるが、4歳の成長力に期待する手。

 ノットゥルノはジャパンダートダービー、東京大賞典で1・2着、右回りダート、特に抜群の大井適性がある。モマれ弱さに課題はあるが瞬発力に注目できる。鞍上は帝王賞5勝。

 プロミストウォリアは東海ステークス、アンタレスステークスと重賞連勝を含む5連勝中と驚異的な充実期。姉に浦和桜花賞馬プロミストリープなら南関向きの期待もある。一貫して1700~1800mの中距離路線を歩み、強力な先行力が魅力。

 ジュンライトボルトは昨夏ダート路線転向から本格化。GIチャンピオンズカップを直線一気、上がり最速で差し切った。今回サウジ、ドバイ遠征帰りがカギになるが、これがいい方に変わり身となれば。

 ハギノアレグリアスはダート【6-4-0-2】。一貫中距離で息の長い末脚をみせている。前々走名古屋大賞典からは地方適性示したし、重賞で連対を外していない堅実さは特筆できる。あとはこのメンバーでどこまで戦えるか。

【地方所属馬の評価】

 ライトウォーリアは昨秋埼玉新聞栄冠賞、勝島王冠と重賞連勝。とりわけ大外ひとまくりの勝島王冠は強烈だった。東京大賞典1.1秒差5着なら通用を示した。鞍上のマジックにも期待したい。

 ランリョウオーは気性面の難しさあり、近走なかなか成績が定まらない。22年大井記念を2000m2分4秒9で完勝なら、能力は通用するはず。折り合って好位差し。

 ミヤギザオウは羽田盃イン一気など意外性秘める中距離型だが、ダートグレード競走通用のスピードという面では成長ひと息。厳しい追走になりそうだが、気楽な立場で。

 ドスハーツは昨年暮れの東京大賞典は善戦(上がり3位)だったが、どのみち置かれて他力本願のレースは否めない。入着級。

 オーヴェルニュは前2年の帝王賞で7・9着。前3走からは転入成功ともいいがたい。自在の中距離型ながらパンチ不足。この相手では限界感じる。

【解説者の予想】

 サウジカップ・ドバイワールドカップを日本馬が制し、がぜん盛り上がりをみせるダート路線。その勝者2頭こそ不在も上半期の総決算にふさわしい顔ぶれとなった。

 JRA勢7頭いずれにも勝機がありそうだが、軸はテーオーケインズ。ドバイワールドカップでもウシュバテソーロの後じんを拝した格好になったが、海外の強豪相手に0秒6差なら善戦の評価でいいだろう。案外好・凡走の差がある馬だが、21年のチャンピオンズC時のように勝利時のインパクトは強い。ここも当然勝機は十分。

 帝王賞連覇を目ろむメイショウハリオは、スタートで落馬寸前、最後方から猛然と追い上げてインパクトを残したフェブラリーステークス、上がり最速37秒2の末脚で差し切り勝ちのかしわ記念はともにパフォーマンスを落とすといわれる左回りでの良績。相手関係こそ前走より強化されるが、自身も大井2000mなら上積みが大きいはず。一貫して国内のローテも好感で最も計算が立てやすいのはこの馬だ。

 海外帰り緒戦のクラウンプライドは、昨春UAEダービー以降は勝ち星ないが、ケンタッキーダービーを除けば国内、海外の競馬場を問わず2・2・2・5・5着と安定した走り。今回はダートグレード競走にめっぽう強い川田騎手を鞍上に迎えて待望のJpnI戴冠の期待も。

 ノットゥルノは昨年の東京大賞典でメイショウハリオに0秒5先着の2着。その東京大賞典で敗れたウシュバテソーロのその後の戦歴はご存じの通り。放牧調整明けの前走平安Sは12キロの馬体増で斤量59キロなら叩き台と割り切れるし、ジャパンダートダービー勝ちを含め大井2000m【1-1-0-0】とコース適性抜群。変わり身に注目。

 プロミストウォリアはデビュー後3度の長期休養があり6歳にしてまだ8戦のキャリア。それでも5歳10月に復帰し2勝目をあげて以降は重賞2勝を含む5連勝と一気に素質が開花した。逃げ脚質的に後続の圧は厳しそうだが逃げ残り警戒も。

 ジュンライトボルトは海外2戦結果が出なかったのは状態か適性か、その他の要因か。今回も地方ダートは初で適性カギだが、躍進を遂げた昨秋の鞍上に戻って見直しも。

 ハギノアレグリアスも6歳で13戦と経験は浅いが、ダート2000mは2戦2勝。馬場差あれど名古屋大賞典で地方適性は示したのは大きく、この相手でも楽しみはある。

◎(1)テーオーケインズ
○(4)メイショウハリオ
▲(2)クラウンプライド
△(5)ノットゥルノ
△(8)プロミストウォリア
△(10)ジュンライトボルト
△(12)ハギノアレグリアス

おすすめ買い目

馬単 1→4 4→1 1→2 2→1 1→5 5→1 4→2 2→4 1→8 1→10

 

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