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2022年5月 5日   かしわ記念 (船橋競馬)  

船橋競馬   第11レース   テイエムサウスダンが逃げ切る
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

13_funabasi.jpg【中央所属馬の評価】

 テイエムサウスダンは、重賞5勝、うち4勝が地方競馬でのダートグレード競走。サウスヴィグラス産駒だけに血統通りの速さと強さを兼ね備えているが、一方でこれまで5、9、2着と気持ち長い1600mをどうこなすか。能力は間違いなくGI(JpnI)級。

 ソリストサンダーは、昨年ハナ差2着。勝負どころから外々を回る力の競馬で、向正面で不利もあって、結果わずかに届かなかったが内容は勝ちに等しい。左回り1600mはベストの条件で、ドバイ遠征帰りをどうみるかだろう。

 ショウナンナデシコは、前走マリーンカップ8馬身差圧勝で新女王に。深く重い新しい砂で1分41秒3の好タイムなら、牡馬GI(JpnI)レースでも地力とパワーは見劣らないだろう。牝馬55キロ、再び船橋1600mはアドバンテージ。

 インティは、このレース2戦2、3着。加えて近走差しが板に付いた印象がある。昨年は3コーナー10番手から一気に外目を進出して、上り最速38.2。この条件はもうひと花咲かせられる可能性がある。今年も武豊騎手が騎乗。

 エアスピネルは、ダート参戦後21年フェブラリーS2着など1400~1600mで4度の連対あり。GI(JpnI)級でも互角以上の切れがある反面、あともう一歩勝ち切れない面がある。あまり外を回らず、前々で競馬できれば。

 サンライズノヴァは、一昨年3着は7頭立ての少頭数だった。金沢JBCスプリントでの2着はイン強襲と、鞍上の好騎乗も手伝った。ユニコーンS、南部杯、武蔵野Sと左回りマイルは明らかにベストの条件だが、自ら動けないのが弱みか。展開次第。

【地方所属馬の評価】

 カジノフォンテンは昨年の勝ち馬。サルサディオーネ、ワークアンドラブを好位で追走し、直線で先頭に立つ正攻法。川崎記念に続きJpnI2勝を挙げた。前走京成盃グランドマイラーズ2着で、いいリズムで本番を迎えられる。近況から再び正念場だが、馬場が変わった今年、地の利を生かしたい。

 タイムフライヤーは昨年のこのレースで9着。前走フェブラリーS0.7秒差5着後に転入し、今年は川崎所属で参戦する。地力はさておき、小回り向きの機動力、器用さに課題がある。今回転入初戦だけに、まずは適性を探る戦いか。

 ギャルダルはA2、オープンを2連勝。一時の不振から完全復活した。ただし、時計的には今回2秒短縮が必須になる。メンバーも含め高いハードルだが、成長途上の4歳馬だけに、善戦が目標だ。

 名古屋のグレートコマンダーは、今季ダートグレード競走3戦すべて大敗。地元B級でも苦戦しているだけに期待薄。

 笠松のサンライズサーカスの全5勝は園田と高知。それも当地C級とこことはレベルが違うだけに。

 同じく笠松のナラはダートグレード競走【0-0-0-18】。成績通りここも苦戦だろう。

 名古屋のマイネルヘルツアスは、近春まで大井に在籍しB3~C1クラスだった。3歳時に佐賀でロータスクラウンに勝っているが、以降条件クラスを抜け出せないだけに。

 名古屋のユアマイラブは、2~4歳時にJRA4勝で旧1600万クラス。いずれも1200mでここは距離が長いうえに、9歳では上がり目もない。

【解説者の予想】

 今年2月のフェブラリーSで2着のテイエムサウスダンが中心。東京1600mで無敵のカフェファラオには完敗だったが、自らペースをつくり3着ソダシ以下は封じたし、何よりマイルで初めて良績を残した点で今後に向けての展望が大きく開けた印象だ。血統背景、550キロ級の大型馬らしく、重く深い新砂の船橋コースは当然プラスで、逃げ一手でもなく好位で競馬ができる。JpnI戴冠へ材料はそろった。
 昨年のこのレースでハナ差2着のソリストサンダーは雪辱戦。その後南部杯3着、武蔵野S1着、1400mの根岸Sは脚を余した感じの9着だが、フェブラリーSとドバイ・ゴドルフィンマイルはともに4着と、左回り1600mの適性は高い。海外遠征帰りだけに、体調面はカギだが、態勢整えば今年も上位有望。
 1600mは短いと思われたショウナンナデシコの前走マリーンCだが、結果的には日本テレビ盃で牡馬を破った実績あるサルサディオーネの逃げを難なく捕らえて、結果的には8馬身差と強さだけが際立った。タイムも馬場を考えれば優秀で、同じコースを経験した利は大きい。牡馬撃破の可能性は十分。

 昨年の勝ち馬カジノフォンテンが連覇を狙うが、前走京成盃グランドマイラーズが58キロで行き脚ひと息で、格下に完敗と昨年ほどの勢いはない。ひと叩きしてどこまで上昇したかがカギ。転入初戦のタイムフライヤーは、前走フェブラリーSでソリストサンダーと0.2差の5着。昨年のこのレースが9着だっただけにコース適性は疑わしいが、牧場の坂路で仕上げていきなり大駆けがあっても不思議はない。インティはこのレース2、3着とあと一歩のところで勝ち切れない。条件ベストは明らかで、鞍上武豊騎手に大きな期待がかかる。エアスピネルもなかなか勝ち切れないが、フェブラリーS2着など左回りマイル適性は高いだけに、きっかけひとつ。

◎(3)テイエムサウスダン
○(2)ソリストサンダー
▲(1)ショウナンナデシコ
△(6)カジノフォンテン
△(4)タイムフライヤー
△(14)インティ
△(13)エアスピネル

おすすめ買い目

馬単 3→2 2→3 3→1 1→3 3→6 6→3 2→1 1→2 3→4 3→14

 

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