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　メンバー最多の５勝を誇り、前開催に古馬Ｂ－５組を逃げ切ったパピタが人気の中心だが、他馬も黙ってやり過ごすわけはないだろう。逃げて（５２００）の一方で、それ以外では（０１０８）の戦績。出脚に勝る⑪あたりが主導権を奪いに行くようだと俄然乱戦ムードが漂う。好凡走の落差が大きいゆえに走っても人気にならないシノジマニヨラサイを狙ってみる手はありか。パピタとの対戦成績は５勝５敗。馬券的な妙味を加味すればこちらから入るのがお買い得というものだ。これらに割って入るとすれば、認定戦の勝ち馬で前走後はここに狙いを定めたゴールドスノー、やや伸び悩み気味だが一瞬の脚には定評があるエムエスムーンあたり。真っ向勝負では分が悪いが前掛かりの展開になれば、好素質秘めるローザキアーロや末脚を磨いたコンビーノにも出番があっていい。

◎(７)シノジマニヨラサイ…メンバーで唯一1600ｍで勝ち鞍があり、ゴールドウィング賞、若獅子盃で各２着と重賞実績も十分。スプリングカップの大敗で黄信号が灯ったが、前走の特別戦の勝利で軌道を修正。東海地区デビュー馬同士なら主役を担う。

○(１)パピタ…新春ペガサスカップは出遅れもあったが、連戦の疲れが出て思わぬ大敗を喫した。ただ、ひと息入れて立て直し、前走では古馬Ｂ－５組で後続を寄せ付けぬ圧勝劇。先手ならば簡単に止まらぬことを示した。好枠を利して一目散に逃げる。

▲(２)ゴールドスノー…11月の認定戦でパピタを撃破。その後の重賞戦線はゴールドウィング賞５着、新春ペガサスカップ４着、梅桜賞５着と掲示板止まり。ただ、随所にさばき次第でさらに上位もというところを示している。馬体増で臨めれば楽しみ。

△(３)エムエスムーン…デビュー当初から素質を評価された馬だが、いい脚は一瞬だけなのが難点。距離延長とともに埋没しつつある。ただ、東海地区デビュー馬同士で守備範囲の1600ｍ。内枠でじっとためを利かせれば２着ぐらいはあっていい。

×(５)ローザキアーロ…デビュー２戦目の９月に初Ｖを挙げたが、その後は体質がパンとせず休養入り。年明けに復帰を果たすと３戦目で両目をあけた。地方全国交流の若草賞では９着止まり。実績不足は否めないが、秘めたる能力は互角以上。侮れぬ。

×(４)コンビーノ…６月の新馬戦は逃げ切り勝ちだが、クラスが上がると壁にぶち当たり追い込みへと変貌を遂げた。認定戦で３着がある程度だが、上がりの数字だけ見ればなかなかのもの。力量接近で各馬が先を争えば上位食い込みの目は十分か。