Odds Park 競馬

　名古屋大賞典前のオープン特別とあって頭数はそろわなかったが、重賞級の馬が顔をそろえて興味深い一戦となった。まず注目はウインユニファイド。転入初戦となった前走が約１年ぶりの競馬。それも全国交流の重賞と厳しい条件だったが、果敢に先行して４着と力のあるところを見せてくれた。叩いたことで追い切りの動きが一変し、気合乗りも良くなった。ここは譲れぬところか。ただ、名古屋が誇る大将・カツゲキキトキトもひと息後を叩いてグンと良化。陣営も「間違いなく前走以上」と力が入る一戦。明けて９歳となって全盛期の力は望めなくても底力で何とかしても驚けぬ。コルテは戦績で見劣るが、今はとにかく出来がいい。距離１４００ｍも臨むところで、密かに野望。以下はちょっと差がありそうで、サンデンバロンとクインザヒーローは競走馬としてのピークは過ぎた印象。前述馬が走らなかった場合といったところか。

◎(７)ウインユニファイド...１年ぶりの競馬でも中央６勝馬の実績を垣間見せた前走だった。叩いたことであらゆる面で上積みが見込める。距離は多少短い印象も受けるが、この相手関係だ。移籍初勝利も視野に入れている。

○(８)カツゲキキトキト...歴戦の疲れか、なかなか使い込めない日々が続いているが、中１週のローテで出走できるし、追い切りもしっかりこなせた。かつての力は望めなくても底力で何とか。

▲(４)コルテ...先行有利の馬場も味方にできているが、ここに来ての３連勝は地力強化の証しだし、状態面も伴ってのもの。相手は強いが、今の勢いを持ってすれば実績馬に一泡吹かせても。

△(２)サンデンバロン...この時季が稼働期だが、明けて10歳になったことで今期の走りはイマイチ。主戦はキトキトを選択したし、３着でもあれば御の字かも。

×(１)クインザヒーロー...ひと叩きしたことで前進できたが、Ａ－２組での話。良化は認めてもオープンの１４００ｍでは劣勢と言わざるを得ない。