Odds Park 競馬

◆中央馬

◇チュウワウィザード…３歳暮れに出世レースと言われる名古屋グランプリを勝つと、ダイオライト記念、ＪＢＣクラシック、川崎記念、チャンピオンズＣなどを制し、ダート界の頂点へ。今年はドバイワールドＣでも２着に入り、世界に名を知らしめている。今回は骨折明けということだが、世界ナンバー２の実力がモノを言わぬか。

◇オメガパフューム…３歳ジャパンダートダービー２着以後はダートグレード戦線で活躍。中央のＧ１には手が届いていないが、東京大賞典３連覇に帝王賞も１回勝っており、大井２０００ｍ巧者のイメージがある。ならば金沢２１００ｍでも!?　ＪＢＣクラシックは京都、浦和、大井と３年連続２着というレースだけに、今年こそはと力が入っていることだろう。

◇テーオーケインズ…デビュー当初からダート路線を歩み、着実に階段を上り続ける一頭。３歳暮れの東京大賞典は６着も０秒２差。４歳になると３連勝で帝王賞を制すまでに至っている。好位につけて自ら前を捕まえにいけるレースぶりは見ていて安心感がある。ここであらためて世代交代をはっきりさせ、中央Ｇ１への思惑か。

◇ダノンファラオ…兵庫チャンピオンシップ２着で契機をつかむとジャパンダートダービーを優勝。以後は地方の交流グレードに照準。浦和記念、ダイオライト記念と２つのＪｐｎ２を制している。時に大敗もあってアテにしづらいが、馬券的には来ればおいしいタイプかも。横山武史騎手とも２走目だし、大駆けがないものか。

◇ケイティブレイブ…競馬がうまく、３歳時からダートグレード戦線で活躍。手にしたタイトルは京都で行われたＪＢＣクラシックなど３つのＪｐｎ１を含む１０個を数える。また、昨年のフェブラリーＳで豪快に追い込んで２着に来たのは記憶に新しいところ。だが、長期のブランクもあり、２走目でも前進とはいかなかっただけに…。

◆地方馬

◇グリードパルフェ…道営でデビューし、船橋、川崎を経て今年２月に高知へ。南関東では３歳重賞戦線で上位を賑わし、Ａ２Ｂ１を１つ勝っているが、４歳５月以降は足踏み。高知で息を吹き返してはいるが、スペルマロンには歯が立たない現状だ。

◇トップロイヤル…金沢デビューの生え抜き馬。地元馬同士でも重賞となるとワンパンチ欠いているが、金沢屈指の存在であるのは間違いない。白山大賞典からさらに相手は強くなっているが、ホスト役を立派に果たしてほしい。

◇ミューチャリー…船橋デビューの生え抜き馬。中央挑戦は大きな壁にはね返されているが、全日本２歳優駿６着から始まって、ＪＤダービー３着、川崎記念４、５着、日本テレビ盃４着、ＪＢＣクラシック４着、東京大賞典５着、かしわ記念６着、帝王賞４着など、交流グレードなら見せ場を作れる地方馬の一頭だ。試走を済ませ、今回は本番モードで挑む。

◇カジノフォンテン…船橋デビューの生え抜き馬で、２、３歳重賞戦線で結果を残すことはできなかったが、３歳秋の一般戦編入から確変モードに突入。昨年暮れの東京大賞典でクビ差２着に入ると、明けて１月の川崎記念でグレード競走初勝利。５月のかしわ記念も制している。行くだけでないのもいいが、ここは逃げて場内を沸かせてくれそうだ。

◇シゲノブ…中央２勝クラスで頭を打って大井へ移るも（０００７）。名古屋ではＡ級３組を１つ勝ったが（１０１２）、現在の岩手では４月にＡ一組を勝っただけの（１１２７）という内容。マイルＣＳ南部杯でも中央馬とは大きな隔たりがあった。

◇テーオーエナジー…中央時、３歳Ｊｐｎ２の兵庫チャンピオンシップ１着にオープン特別連勝。佐賀記念３着というのもあるが、以後２年半、馬券はなく、この秋兵庫へ。初戦は笠松のオータムＣを圧勝したが、相手が相手。完全復活と言えるかはここを見てからになりそうだ。

◇マイネルパイオニア…中央未勝利を勝ち上がれず、兵庫へ移るもＣ２、Ｃ１で（１１０５）。金沢Ａ級でご覧の内容も仕方なかろう。１頭でも負かせるよう頑張りたい。

◆レースの見解

ＪＲＡ勢が最も幅を利かすのがこのクラシック。オメガパフュームは３年連続２着だし、チュウワウィザードは実際に浦和のＪＢＣクラシックを勝っている。が、ここは帝王賞でこの２頭を完封した４歳テーオーケインズに◎。「まだ強くなりますよ」と陣営の期待も大きそうだ。ダノンファラオは鞍上の勢いに乗る手か。京都開催の覇者ケイティブレイブにこれ以上は求めづらいので、押さえるなら地方馬でもＪｐｎ１を２勝のカジノフォンテン、再び吉原騎手とのコンビで臨むミューチャリー。

◎(４)テーオーケインズ
○(３)オメガパフューム
▲(１)チュウワウィザード
△(５)ダノンファラオ
×(９)カジノフォンテン
×(７)ミューチャリー