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2021年6月30日   帝王賞 (大井競馬)  

大井競馬   第11レース   迎え撃つカジノフォンテン
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

ooi07.jpg【中央所属馬の評価】
 まずチュウワウィザード。浦和JBCクラシック、昨年の川崎記念、チャンピオンズカップに勝ったG1競走3勝馬。今年はサウジカップ(9着)→ドバイワールドカップ2着からこのレースに臨む。帝王賞は一昨年2着、昨年3着。他に20年大井JBCクラシック3着の実績ある。今回出走のメンバーではオメガパフューム以外には先着を許しておらず、ここも対オメガ、そして新勢力カジノフォンテンが相手になりそうだ。3か月ぶりだが休み明けは動く。

 オメガパフュームは大井2000m【4-3-0-0】と非常に高いコース適性を持っている。18~20年東京大賞典3連覇。2着もJBCクラシック、帝王賞、ジャパンダートダービーで、いずれも2馬身半、2馬身、1馬身半と小差だった。この1年間は2着、2着、1着、2着と連対を外していない。東京大賞典、川崎記念でカジノフォンテンとの1、2着。5か月の休養で復調は間違いないだろう。もちろん休み明けは問題なし。

 テーオーケインズはデビュー以来一貫してダートで【6-2-2-2】。前走のアンタレスステークスで重賞初勝利を挙げた。大井コースは昨年暮れの東京大賞典で6着。初重賞挑戦、初の地方遠征、初距離で勝ち馬オメガパフュームから0.2秒差の2分7秒1なら、今後の展望が開ける内容だった。連勝の勢いも軽視できない。

 オーヴェルニュは東海ステークスに勝ち、前走の平安ステークスは2着に6馬身の差を付け、レコードタイムで快勝している。初の地方競馬、初のナイター、そして長距離輸送に不安あるが、好位からのレースぶりは正統派。父スマートファルコンのようなスピードを生かす競馬で下克上を狙いたい。

 そしてダノンファラオ。昨年のジャパンダートダービー勝ち馬で、古馬相手の浦和記念、明けて今年のダイオライト記念に勝っている。能力的には勝ち負けできるレベルにあるし、好位から有力馬をマークする正攻法のレースぶり。そこからもう一歩抜け出す力が欲しいところ。距離適性、コース実績はあるので、今回も最後のひと踏ん張りがカギになる。

 マルシュロレーヌはレディスプレリュード、TCK女王盃、エンプレス杯に勝った「女王」だが、エンプレス杯の勝ちタイム2分14秒1は、川崎記念の2分14秒9と比較してもそん色ない。もちろん牡馬相手となるとそう簡単な比較の通りにはならないが。前走の平安ステークスの勝ち馬と3キロ差で7馬身半差というのが現状での力差だろう。末脚は確かなのでひとつでも上の着順を。

 クリンチャーは昨年暮れのみやこステークスでダート重賞初勝利。チャンピオンズカップ11着の後、佐賀記念、名古屋大賞典を連勝し勢いに乗る。今回は初ナイター競馬、そして先行脚質だが大外13番枠とクリアすべき課題は多い。

【地方所属馬の評価】
 地方勢の中心はカジノフォンテン。一昨年から昨年にかけての人馬共々の成長力は目覚ましい。東京大賞典でオメガにクビ差2着に敗れたが、明けて川崎記念では3馬身の差を付ける快勝でリベンジ。前走のかしわ記念では、フェブラリーステークス馬カフェファラオらJRAのマイラー達を相手に、最後はソリストサンダーをハナ差振り切って優勝。この勝利がこの馬の成長を証明した。課題はタイム。JRAの有力馬は軒並み2分3秒台の持ちタイムを持つが、この馬は2分6秒9。時計勝負では計算しづらく、やはりタイムの短縮が成長度をはかる意味でもカギになりそうだ。

 ミューチャリーも調子を上げてきた。前走の大井記念は2分4秒3の好タイムで圧巻の勝利。今回と同じ57キロを背負ってのタイムだから、期待が持てる。元々後方待機の末脚勝負だけに、やはり展開がカギになりそうだ。

 ヒカリオーソは昨年の川崎記念でチュウワウィザードの2着と能力自体はダートグレード競走レベルにあるが、完全燃焼型で鼻出血という爆弾を抱えているだけに、ここも状態を見ながら、ということになるだろう。

 モンゲートラオはB1の格下で、今回がダートグレード競走初挑戦。さすがに厳しいレースになるだろう。

 フレアリングダイヤは昨年の帝王賞では最下位。終始後方で見せ場もなく、苦しいレースだった。

 ノンコノユメは帝王賞4度目の出走。これまでは16年2着、19年3着、20年5着と堅実に走っている。9歳だけに全盛期の力に比べれば衰えは感じられるが、キャリアを生かしてうまく立ち回れば入着も。

【解説者の予想】
 川崎記念、京成盃グランドマイラーズ、かしわ記念と3連勝で臨むカジノフォンテンに期待。今回の帝王賞は迎え撃つ立場となるが、すんなりハナを奪えば、あとはひたすらゴールを目指すだけ。ゴール際の強さを生かしたい。
 相手はやはりオメガパフュームチュウワウィザードだ。前者は大井2000m7戦7連対と得意の舞台で、ひと息入れて立て直してきた分怖い存在だ。後者は海外2戦、特に前走のドバイワールドカップ2着と、これまでのダート路線から臨んだ馬の中では最上位の実績。帰国初戦も臨戦過程に不安はない。
 上位3頭に迫るのはテーオーケインズ。4歳の成長株で、昨年暮れの東京大賞典で6着でも0.2差なら十分通用するレベル。オーヴェルニュも前走6馬身差+レコードタイムでの快勝と力を付けており侮れない。
 ミューチャリーも調子を上げてきているだけに、終いの脚でどこまで着順を上げられるか楽しみ。ダノンファラオは好位からどこで前を捉えに行くかがカギになるだろう。

◎(5)カジノフォンテン
○(8)オメガパフューム
▲(7)チュウワウィザード
△(4)テーオーケインズ
△(10)オーヴェルニュ
△(3)ミューチャリー
△(6)ダノンファラオ

おすすめ買い目

馬単 8→5 5→8 5→7 7→5 5→4 4→5 8→7 7→8 5→10 5→3

 

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