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2021年3月17日   ダイオライト記念 (船橋競馬)  

船橋競馬   第11レース   Jpn1馬ダノンファラオがマイペースで行く
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

funabashi01.jpg【中央所属馬の評価】

 ダノンファラオは3歳時Jpn1ジャパンダートダービー、古馬相手のJpn2浦和記念と2つのタイトルに勝利。東京大賞典では、歴戦の古馬相手に我慢比べのスローに。行きたがる素振りをみせつつ3番手を進んだものの、終い力尽き12着大敗。しかし、前走の川崎記念ではスムーズに折り合い、気性面の成長がうかがえる。2400mはおそらく歓迎。マスターフェンサーの主戦でもある川田騎手は、今回こちらに騎乗する。

 マスターフェンサーはマーキュリーカップ、白山大賞典、名古屋グランプリと2000m以上のダートグレード競走で3連勝。息の長い末脚で、ダートのステイヤーとしてのポジションを築いた。船橋2400mは一連から当然のローテーション。ねじ伏せるようなパワーだけでなく、近走は素軽さも出てきた。

 昨年の勝ち馬アナザートゥルース。すんなり先手を奪うと、1000m65.8秒の超スローペースに持ち込み、終いも上がり第2位37.6秒でウェスタールンドの追撃に2馬身の差をつけ逃げ切った。以降未勝利ではあるが、条件さえ合えば存在感をみせてきた。今回は森泰斗騎手。単騎マイペースが理想だが、控える競馬も可能。展開次第では連覇も。

 エルデュクラージュはJRAダート7勝中4勝が府中の2100m。今回比較基準は前々走白山大賞典6着で、マスターフェンサーからは2.4秒離された。しかし右回りでは終いジリ脚傾向だが、左回り、直線の長いコースでは伸びが違うだけに、船橋2400mで一変の可能性もある。鞍上戸崎圭太騎手も心強い。

【地方所属馬の評価】

 リンゾウチャネルは19年のホッカイドウ競馬三冠馬。南関東転入後は東京記念3着、前走の報知グランプリカップ2着と重賞勝ちはないが、2000m以上はホッカイドウ競馬在籍時から通算して【2-1-1-1】で、着外も4着とこの距離の適性は高そう。すんなり先手は難しいメンバーだが、スローなら追走も楽だろうし、2~3番手に付けられればチャンスも。

 トーセンブルは昨年4着だが、勝ち馬からは10馬身差だったが、中団前目を追走し、ジワジワと伸びた。以降も勝ち星こそないが順調で、前走の金盃も勝ち馬に10馬身差の差を付けられたが、渋太く粘った。現状大きく戦力アップの印象もなく、勝負どころで置かれる懸念もあるが、流れ次第では掲示板圏内に粘り込む。

 ナムラアラシはJRA7勝。重賞では白山大賞典5着、浦和記念4着、名古屋グランプリ6着等の実績だが、オープンクラスではアルデバランステークス1、2着や仁川ステークス1着あり。8歳とピークを過ぎた転入で、初戦となった前走金盃は終始後方で6.1秒差13着と見せ場も無かった。叩かれた変わり身の期待も薄い。

 コウエイワンマンは昨年大差12着。この1年、名古屋B2クラスの特別を1勝しただけで、近況からも年齢からも好材料がみあたらない。

 ドリームリヴァールは名古屋B級を勝ちきれない高齢馬。ダートグレード競走は昨秋の白山大賞典で、マスターフェンサーから5.9秒差11着。今回もそのあたりか。

 スパークルメノウは昨年夏にはA1特別を勝つなど3勝を挙げたが、近走は名古屋A級で苦戦続き。7歳にしてダートグレード競走初出走だけに大きな期待は出来ない。

【解説者の予想】
 伝統の長距離重賞。注目は4歳馬ダノンファラオだ。昨年のジャパンダートダービー(Jpn1)制覇後、古馬G1は5、12、3着。左回りの川崎コース、スローの2番手という恩恵はあったにせよ、前走の川崎記念ではオメガパフュームとは0.1差と大きく詰めてきた。G2~G3級の顔ぶれなら浦和記念勝ちが比較の基準になり、マスターフェンサーの主戦もつとめる川田騎手が引き続き手綱をとるのは好材料だ。
 今回南関東初登場となるマスターフェンサーは、3歳時北米のクラシックに参戦、帰国後は自己条件から着実に足固めし、前3戦はダートグレード競走を3連勝。完全本格化とみていい。今回約3カ月ぶりの実戦になるが、元々2カ月前後の間隔で使われていた馬で問題なく、この距離も問題なし。船橋コースは歓迎だろう。
 連覇を狙うアナザートゥルースは、昨年より相手が骨っぽくなった印象。ただ、今年初戦の東海ステークスで2着と、この馬自身の調子は上っているし、今回南関リーディングの森泰斗騎手を鞍上に配してきた点に勝負気配も。
 エルデュクラージュは、いずれも府中2100mのブリリアントステークスと、スレイプニルステークスで2度マスターフェンサーを完封している実績。夏負け放牧後の前走を叩いてどこまで馬体が絞れてくるか。好走時の数字からは500キロ前後が理想。
 地方勢は確たる主軸が不在で正直苦しい。地元のトーセンブルリンゾウチャネルは、まずは善戦が目標。

 ◎ダノンファラオ
 ○マスターフェンサー
 ▲アナザートゥルース
 △エルデュクラージュ

おすすめ買い目

馬単 10→2 10→1 10→8

 

※船橋競馬のダートグレード競走は、市中銀行会員のみ投票できます。

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