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ここを目標に入念に調整されたオイドン。この中では実力、実績ともに上位の存在。定量戦となるここなら首位が期待できる。相手は昨年度のイレネー記念馬ニュータカラコマだが、フナノコーネル、レットダイヤらも力を考えれば互角以上にやれる。あと、イワキ、タカノテンリュウらにも注意したい。

オイドンは前走平場条件に戻り斤量が減量されたこともあるが、菊花賞で大きく手間取った障害をひと腰でまとめて余裕を持っての押し切り勝ち。ふた開催休まされて間隔は開いたが、ここに向けて調整されており、デキに関してはまったく不安のない状態。今季は重賞戦線では結果を出せていないが、常にトップ斤量を背負う厳しい立場だった。今回は定量戦となるし、この馬の力をフルに発揮できる場面。ここは首位を期待したい。

ニュータカラコマはオイドン同様、ふた開催ぶりのレースとなるが、中間の動きは悪くないし、力を出せる状態にある。２戦連続２着と勝ち切れないレースが続いたが、課題の障害はキッチリとひと腰でまとめているし、内容は悪くない。今季は障害で止まってからも二の腰をしっかりと入れているし、斤量が増量されるここでも対応できるだろう。この世代ではトップクラスの力をものを持っているし、定量戦のここは首位争いが可能。

フナノコーネルは前走７着と敗れたが、道中からスムーズに流れに乗れずに持ち前の登坂力を生かしたレースができなかった。２歳時の実績を考えれば限定戦となるここなら力は上位のものを持っているし、スンナリ先行できるようなら巻き返しも十分に可能だろう。障害は安定しているし、増量も不安なし。軽馬場も得意としており、警戒が必要。

レットフジは前走課題の障害をひと腰でまとめて直線抜け出し、快勝。障害さえスムーズにまとめれば、前走くらい走れる力を持っている。今回は重賞となり、730キロと一気に斤量は増量されるが、前走のカカリなら対応も十分に可能だろう。切れ味はこの中に入っても上位のものを持っており、馬場が軽くなった今なら一発の可能性を秘めている。

イワキは３連勝中と絶好調といえる状態。３戦ともに障害をひと腰でトップ抜けし、そのまま押し切りと好内容のレースで完勝といえる。今回は730キロの荷物を背負うが、障害に関しては絶対の自信を持っているだけに、増量にも対応できるはず。上位馬とハンデ差があったとはいえ、菊花賞では３着と好走しているように、ヒケを取らない力を持っている。定量戦となるが、馬場が軽くなり、スピードと登坂力を生かせればチャンスは十分にある。

タカノテンリュウは障害で転倒してしまいしんがり負けの前走だが、タイミングが合わなかっただけ。ばんえい大賞典を制してからは、成績を残せなかったが、近走はこの馬のレースができるようになっているし、復調気配が窺える。斤量は増量されるが、馬場が軽くなるここなら対応しても不思議はない。力もヒケを取らないものを持っており、無視はできない。