Odds Park 競馬

【中央所属馬の評価】
オーブルチェフは芝の新馬戦こそ６着と敗れたものの、以降ダートに転じ３戦３勝。南部杯当日のプラタナス賞で２着に５馬身差、北海道２歳優駿では８馬身の差を付け、いずれも圧勝の内容。左回り、ナイター、マイル全て経験済みで、死角なし。

メジャーアスリートは芝で２・２・７着。続く初ダートとなったマイルの未勝利戦を１分36秒９の２歳レコードで逃げ切った。前走の500万下も番手から抜け出し快勝。左回りは大丈夫とは言うが、特にコーナーのきつい川崎には、やはり不安ある。

ゴーイングパワーは芝の新馬戦に勝ち、小倉２歳Ｓは５着。ききょうＳは逃げ粘ったが最後ハナ差交わされ２着惜敗。かえで賞も逃げ粘って3/4馬身差２着。ここから一転、ダートの兵庫ジュニアグランプリに参戦し、並走するフリスコベイを最後振り切り、３馬身半の差を付け快勝した。スピード十分、距離もマイルまでならこなせる。課題は左回りとナイター。繊細なタイプだけに気配注意。

タイセイスティングは初勝利に４戦を要し、続くプラタナス賞はオーブルチェフから１秒６差の５着。前走からまつ賞は中団からハナ差、差し切っての勝利。勝った２戦はゴール前ギリギリ差し切ったように見た目は鮮やかだが、上がりはそれほどでもなく、純粋な力比べではまだ途上といったところ。ただし、流れが向けばチャンスもある。

ヴェアリアスムーンはダートの新馬戦に勝ち、２戦目のデイリー杯２歳Ｓはスタートで煽って８着。前走ダート1200ｍの500万下は古馬500万に匹敵する１分11秒８の好タイムだった。陣営も口にしているが、課題は距離だろう。マイルは少し長い。

【地方所属馬の評価】
エーシンユリシーズはＪＲＡ阪神でデビューし、その後園田に転出。転入初戦を快勝し、前走兵庫ジュニアグランプリは先行する前２頭を捉えられず３着。父サウスヴィグラス、母の父エイシンワシントンとバリバリの短距離血統だが、マイルならこなせるだろう。小回りの左回りをうまく捌ければ。

ゴールドメダルの２勝はいずれも1200ｍで、1700ｍは3/4、ハナ差の２着２回、1800ｍの北海道２歳優駿は位置取りがやや窮屈だったこともあるが、やはり終いが鈍かったのは距離のせいだろう。マイルに距離短縮の今回は前走以上のレースが出来るはず。

ニシノファイターの鎌倉記念は、４コーナーで不利を受ける厳しい展開を大外一気の末脚で差し切った強いレースぶり。続く平和賞はスローな流れで引っ掛かった。今回の相手は強いが、持ち前の渋太さと勝負強さが生かせるような流れになれば。

ヘヴンズパワーは今回ただ１頭の地元馬だが、実は転入初戦。門別でデビューし、２戦目はＪＲＡ札幌の２歳500万下で２着。３戦目の鎌倉記念は１コーナーで振られる不利。地元に戻り１勝し、前走は盛岡の南部駒賞に遠征。最後の坂が応えて２着だった。その豊富な経験を生かせれば。

アスペクトは南部駒賞勝ち馬。地元の近走はほとんどワンサイドで、前走は坂で末鈍ったヘヴンズパワーをギリギリ交わした。坂で鍛えた末のスタミナが平坦の川崎で生きれば。

コスモワイルドはＪＲＡ札幌のコスモス賞３着以来と、久々の実戦になるが、牧場で乗り込み仕上がりは上々。ダートでもブリーダーズゴールドジュニアＣでウィードパワーの３着とそれなりの力は備えている。パドックでの気配に注意したい。

アルドラは金沢からの遠征。【3-3-1-1】の成績だが、兼六園ジュニアカップ、プリンセス賞ともに２着と、肝心なところで取りこぼしている。脚抜きのいい軽い馬場が良さそうな馬で、当日の馬場状態はどうか？

【解説者の予想】
北海道２歳優駿を８馬身差圧勝したオーブルチェフが中心だ。ダートになってからの３戦は圧巻の内容で、ここでは一枚も二枚も上。相手探しのレースだろう。

相手１番手はメジャーアスリート。小回りにさえ対応できれば、スピードはヒケを取らない。ゴーイングパワーはひとハロンの延長がどうかだが、距離さえ持てばこの馬も力は証明済みだ。

タイセイスティングは追って味あるし、エーシンユリシーズも前走であっさり時計を詰めたように、展開ひとつ。距離短縮でゴールドメダル、距離延長だけがカギになるヴェアリアスムーンも、それぞれ不安をクリアできれば。

◎オーブルチェフ
○メジャーアスリート
▲ゴーイングパワー
△タイセイスティング
△エーシンユリシーズ
△ゴールドメダル
△ヴェアリアスムーン