Odds Park 競馬

同世代対決で４戦不敗フレアリングマリーが絶対能力の違いで３歳のラストステージを豪快に飾るか。ここへ備えて仕上げもパーフェクト。早め好位から鬼脚決着だ。焦点は２着争いに絞られるが、鞆の浦賞の２着馬であり、抜群の持久力を誇るウーシエンダーがその筆頭。好位づけのパワフルな二枚腰が光るキタイセシャトル、格上挑戦も大物感漂うサンダーストラックも距離的に目が離せない１頭。穴候補はスピードセンス抜群のクールテツマルだが、スプリント派で1800のスタミナ戦で微妙。

《レース展開》
ﾍﾟｰｽ 平均
先行 ③⑨②
好位 ④①⑤
中団 ⑩⑥
後方 ⑦⑧

◎フレアリングマリー《鬼脚決着》６月のパール賞を皮切りに福山チャンピオンシップ、３歳牝特、そして鞆の浦賞と同世代対決で４戦すべて圧勝。着差の合計が実に20馬身、１走平均５馬身という驚愕の走り。前走のＡ１Ａ２はローテーション上でのひと叩きな使われ方。同世代対決なら赤い鬼脚で重賞Ｖ４へ独走。

○ウーシエンダー《逆転戴冠ＧＯ》前々走の福山王冠トライアルで完全復活を強烈にアピール。ブービー待機から大外マクリのド派手なパワーはまさに心臓破り。スタミナ勝負の９ハロンなら自慢の持久力でマリーを脅かすか。逆転戴冠へ挑戦だ。

▲キタイセシャトル《強力二枚腰》素早く好位に構えての二枚腰に威力絶大。平均ペースの流れに強く、バテ知らずのパワー走法がこの馬のセールスポイント。ひと夏越しての成長度としぶとい走法でＶ線上だろう。

△サンダーストラック《資質脅威》アグネスタキオンの大型馬で群を抜く競走センス。いきなり一線級相手だが、ボリューム感あふれる末脚が1800で威力倍増か。未知の魅力が雄大で最大惑星になり得る器。

×クールテツマル《逃げ込み図る》根っからのスピード派で距離に弱点も、福山王冠でもラスト50㍍まで執拗に食い下がったほど。持久力に課題を残すものの、果敢な逃げで応戦ムード。軽視はできない。

ムツミマックス《成長力が不満》ダービーでの10馬身圧勝劇というオーラがすっかり色あせた昨今。成長力が乏しく、入着ラインまでか。

ユメミルチカラ《距離がネック》カリカリとした性格で折り合いに課題。９ハロンのスタミナ戦は...

マルサンライナー《持久力が...》典型的なスプリント派で距離に弱点。見せ場は作っても耐久力が...。

アポロジェニー《流れが厳しい》単に先行するだけのタイプで脚質が一本調子。ペースに泣きそうだ。

ムジョウ《３歳一線級では劣勢》鞆の浦賞が後方追走に手を焼き、しんがりの憂き目。能力で見劣る。

《厩舎取材リポート》
↑フレアリングマリー（確勝機だ）
石井厩務員「ここに備えてきたし、
前走時とは出来そのものがひと味違
い。同世代対決なら負けられない」

↑ウーシエンダー（距離は大歓迎）
小林敏助手「トモの弾きがよく、馬
体も上向く一方。スタミナ勝負の９
ハロン戦なら持久力で勝ち負けだ」

↑サンダーストラック（魅力十分）
岡崎騎手「格上挑戦だが、競走能力
は高い。タイプ的に距離も歓迎だ」

↑キタイセシャトル（上位争いだ）
鋤田師「この中間も順調な仕上がり
だ。平均ペースに強く、1800も望む
ところ。バテない脚で上位狙える」

↑クールテツマル（距離経験して）
広川助手「前走は馬が太すぎて参考
外。1800でも通じる能力を前々走で
示したし、流れが向けば面白そう」

→ムツミマックス（昨今不満で...）
桜井厩務員「馬自体は上向きだが、
レースで反映できない。相手も...」

→ユメミルチカラ（問題は距離だ）
高本敏師「馬に活力があり、ムード
は良好。あとは距離克服がカギで」

→マルサンライナー（条件厳しい）
弓削師「出来落ちはないが、３歳最
強クラスの1800㍍では条件的に...」

→アポロジェニー（役者が揃った）
岡野助手「一戦ごとに上向きだが、
メンバーが強力。無欲あるのみで」

→ムジョウ（メンバーが手強く...）
田村助手「疲れは取れつつあるが、
役者が揃いすぎている。力関係？」

《調教タイムと状態》
①ウーシエンダー　　 ◎○◎ →
前稍 助手 562 389 254 114 一杯
４不 助手 139 馬なり
８稍 助手 566*387*256*111 一杯
９不 助手 329 134 馬なり
※しっかりと稽古を積んで動き、気
分とも最高潮。仕上がりは万全だ。

②キタイセシャトル　 ◎◎◎ ↑
前稍 山田祥 483 316 141 馬なり
４不 山田祥 317 139 馬なり
７稍 山田祥 479 317 137 馬なり
(２周目) 452 297 138 馬なり
８稍 山田祥 547*391*255*120 強め
※熱心な攻め馬で、反応のいい動き
披露。気合も乗り、ムードは上々。

③クールテツマル　　 ○○◎ →
前良 助手 149 馬なり
４不 助手 477 309 144 馬なり
８稍 助手 *529*377*250*109 一杯
※中間セーブも、本追いではさすが
のスピード感。仕上がりは順調だ。

④フレアリングマリー ◎◎◎ ↑
前良 楢崎 456 291 128 馬なり
２良 楢崎 *383*250*107 一杯
８稍 楢崎 447 294*128 馬なり
※先週の時点で38秒台をマーク。こ
こ目標のローテで出来は文句なし。

⑤ムツミマックス　　 ○○○ →
前　長め入念
８稍 池田 148 馬なり
※調整が淡泊だが、馬体のハリはひ
と頃より上向き。出来は及第点だ。

⑥ユメミルチカラ　　 ◎○○ →
前　長め入念
８稍 嬉 *522*388*265*122 強め
※攻め馬で折り合いがつき、スムー
ズな脚さばき。気分の乗りも良好。

⑦マルサンライナー　 ○◎○ →
前　連斗のため入念
２良 岡田 466 316 144 馬なり
８稍 岡田 558 405*263*114 直強め
※スピード感は認めても、全体的に
動きが地味に映る。上昇度薄く...。

⑧アポロジェニー　　 ◎○○ →
前　連斗のため入念
８稍 渡辺博 579 420 281*129 馬なり
※大きな変化に乏しいが、スピード
の乗った動きを披露。悪くはない。

⑨ムジョウ　　　　　 ○○○ →
前　2連斗のため入念
８稍 助手 445 290 133 馬なり
※馬なりで流しただけの調整。意欲
が感じられず、全体的に地味で...。

⑩サンダーストラック ◎◎● ↑■
前良 岡崎 569 416 286 137 馬なり
４不 岡崎 439 300 134 馬なり
８稍 岡崎 *515*370*253*108 稍一杯
９不 岡崎 329 148 馬なり
※大きなストライドで直線11秒割れ
のフィニッシュ。迫力の動き圧巻。