Odds Park 競馬

【中央所属馬の評価】
２歳時エーデルワイス賞、兵庫ジュニアグランプリを制し、全日本２歳優駿２着のリアライズノユメ。休み明けの前走、兵庫チャンピオンシオップは出遅れもあり、成長もあるとは言え、体も緩めだった。距離に若干疑問符も付くが、どのみちスローで流れるであろうし、その点は心配なのではないか。アフリート産駒は2000年にプリエミネンスが制している。

マルモセーラはデビュー以来５戦は芝のレース。桜花賞17着大敗の後、兵庫チャンピオンシップでダートに転じ４着。スタートで出遅れたが上がり38秒8で伸びて来た点に、希望が見出せる。父はホワイトメロディー、ユキチャンでこのレース２勝のクロフネ。早め抜け出しがはかれれば、チャンスも。

カラフルデイズは未勝利、500万とダート２勝。前走の昇竜ステークスは後のユニコーンステークス馬アイアムアクトレスに0.6差の５着。小柄だが切れる脚を持っており、2100ｍとはいえほぼスプリント勝負となるこのレースでは武器になる。フジキセキ産駒は昨年のシンメイフジが初制覇。

ピュアオパールは今回がダート初挑戦。このレースが初ダートとなる馬は、昨年のシンメイフジが優勝している。逃げ先行戦法だけに、何かに行かれない限りは、砂を被ってズルズル後退ということもないだろう。うまくマイペースに落とせればチャンスも。

【地方所属馬の評価】
マニエリスムはホッカイドウ競馬４戦２勝、南関東に転入後４戦３勝。前走は東京プリンセス賞を制している。同厩にクラーベセクレタが居てこちらは牝馬路線中心だが、唯一の牡馬相手だったクラウンカップは出遅れだけに度外視してもいいだろう。ゼンノロブロイ産駒で距離延長も不安ないし、２冠のチャンスは十分ある。

ヴァレイオブローズは東京プリンセス賞５着ながら、着差は0.5。上がり39.3はメンバー最速であった。ドバイワールドカップを制した2005年のロージズインメイ産駒。上がり勝負になれば浮上の可能性十分だ。

ハルサンサンは東京プリンセス賞４着。叩かれ２戦目でキッチリと結果を出した。サウスヴィグラス産駒だけにお世辞にも2100ｍ向きとは言えないが、昨年の秋３連勝、そして前走プリンセス賞からも、末脚一本勝負。

ハートゴールドは実績的に東京湾カップ５着ぐらいだが、震災明けでメンバーが揃ったレースでもあり、そこで５着なら牝馬オープン相手なら差は小さい。あまり器用な馬とは居えず極端なレースしかできないが、ジックリ乗って流れに乗れれば。

佐賀のル・プランタン賞、園田ののじぎく賞と目下２連勝中の兵庫・マンボビーンも、少なからずチャンスはある。そのまくり脚は強烈で、コーナーのきつい川崎競馬場では大きな武器に成るだろう。距離適性に問題はないだろうし、あとは直線部分をどう乗り切るか。

他は苦戦だろう。ヴィクトリーブーケは１勝馬で、レースも見どころ薄い。マルヒロブライティは実績的には地方勢上位と差はないのだが、震災による中断後２戦は、どうもチグハグなレース振りで、完全にペースを崩した様子。ツルノボサツはローレル賞で後方から詰めて５着も、流れに乗じただけで、以降はも勝ち切れぬまま近走は不振に。笠松のエンジュエルロードは４月３戦、５月４戦と使い過ぎで、お釣りがない状態。同じく笠松のエーシンショコラは一旦下がってから差し返す根性はあるが、如何せんエイシンプレストン産駒では距離が長く、2100ｍで差し返す余力があるかどうか。

【解説者の予想】
全日本２歳優駿を素直に評価するならば、リアライズノユメが能力上位と見るべきだろう。兵庫チャンピオンシップは出遅れで言い訳はつく。迎え撃つ地方勢はマニエリスムが中心ということになるだろうが、距離延長に対応できればＪＲＡのカラフルデイズも侮れないし、２度目のダートで進境見せればマルモセーラでもおかしくはない。

２歳時の輝きが戻ればハルサンサン、距離延びて次第に良くなってきたヴァレイオブローズも要注意だろう。初ダートのピュアオパールもスンナリなら軽視できない。

◎リアライズノユメ
○マニエリスム
▲カラフルデイズ
△マルモセーラ
△ハルサンサン
△ヴァレイオブローズ
△ピュアオパール