レース展望・予想

強敵不在でエムティアンジェ「お松の方賞」(金沢競馬)

2023/05/21

金沢競馬は今週も通常の日、火曜日で開催されます。5月21日(日)のメインカードは最終第11レースで争われる東海地区との牝馬交流重賞「第4回お松の方賞」(金沢競馬場1500メートル)です。

今年から徽軫(ことじ)賞と施行時期が入れ替わり、秋から春へ変更になりました。昨年覇者でこのレースを2度制しているハクサンアマゾネスの登録はありませんでしたが、地元のエムティアンジェとベニスビーチが東海地区からの遠征馬(名古屋3頭、笠松2頭)を迎え撃ちます。

◎9 エムティアンジェ(牝4、佐藤茂厩舎)は前走の利家盃でも逃げたハクサンアマゾネスを2番手から追いかける格好になり、直線なんとか2着に残そうとしましたが、ゴール前で追い上げてきたトランスナショナルに捕まってしまい3着でした。水が浮くほどの道悪馬場では逃げたハクサンアマゾネスの方が有利で、2周目向正面で並びかけようとしましたが、逆に引き離される厳しい展開となりました。幸いにも敗戦のダメージはそれほどなく、追い切りでは引き続きスピーディな脚さばきを見せています。戦列復帰後まだ白星こそありませんが、追い切りは順調にこなせるようになっており、体調面には不安がなくなっています。ハクサンアマゾネスが不在のここを勝って完全復活をアピールしたいところです。

○7 ベニスビーチ(牝5、中川雅之厩舎)は冬場は高知、3月からは笠松に移籍していましたが、このレースに合わせて4月下旬に金沢へ戻ってきました。帰厩当初は疲れも残っている状態でしたが、時間をかけてリフレッシュに努めたことで、追い切りの動きにも活気が戻り、出走態勢は整っています。昨年10月に西日本交流の兵庫クイーンカップ(園田1700メートル)で差し切り勝ちを決めたのはまだ記憶に新しく、再び前崩れの展開になるなら、決め手の違いで抜け出してきそうです。

遠征勢では名古屋の▲2 ジョブックルーチェ(牝5、今津博之厩舎)が手強そうです。門別で3連勝して戻った中央1勝クラスでは頭打ちでしたが、その後名古屋へ移籍すると10戦5勝、2着2回と再ブレイクしています。白星の中にはB級準重賞勝ちも含まれており、好位追走から早めに先頭へ抜け出す安定したレース運びは信頼が置けます。連闘だった前走の笠松A2戦とは違い、今回は併せ馬で2本も追い切られて気合を入れ直されており、初の金沢コースに戸惑わなければ持ち前の先行スピードが発揮できそうです。

同じく名古屋の△3 ネオトリニティー(牝5、今津博之厩舎)は、このレース2年続けての参戦で昨年は9着でした。前走の名古屋A2戦で直線伸びて差し切り勝ちを決めており、逃げ一辺倒だった昨年よりは脚質に幅が出たように思えます。久々の金沢コースで変わり身があるかもしれません。

B級の身ながら格上挑戦してきた△5 ティアップブランカ(牝4、加藤和宏厩舎)も、今季は開幕戦から逃げて4連勝中と負け知らずのスピードから、重賞でどこまで通用するか注目したいです。

<おすすめの買い目> この買い目で投票
馬単(フォーメーション) 9・7→9・7・2(4点)
3連単(フォーメーション) 9・7→9・7・2→9・7・2・3・5(12点)

お松の方賞の出走表はこちら

(文/中部地方競馬記者クラブ)


※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。
※掲載されている情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性を保証するものではありません。詳しくは、オッズパークの免責事項をご確認ください。

レース展望・予想一覧
 

ページ先頭へ↑

地方競馬予想情報

地方競馬ならオッズパーク競馬