レース展望・予想

瞬発力の違い見せるハクサンアマゾネス「百万石賞」(金沢競馬)

2021/06/15

金沢競馬の上半期最強馬を決める「第64回百万石賞」(金沢競馬場2100メートル)が、15日(火)のメイン第11レースに行われます。昨年は単勝6番人気のサウスアメリカンが勝って3連単は8万円近い高配当になるなど“荒れる百万石”というジンクスはありますが、今年は平穏に収まるのか、毎年興味が尽きない伝統の一戦です。

まず注目を集めるのは前哨戦の利家盃を勝った◎8 ハクサンアマゾネス(牝4、加藤和義厩舎)です。JBCイヤー記念から重賞連勝を狙った徽軫(ことじ)賞でまさかの2着に敗れたため、前走は休みなく利家盃へ挑みました。先団を見ながら無理せずレースを進めて、4コーナーで逃げた馬に並びかけると、直線一気に先頭へ抜け出す快勝劇でした。さすがにレース後は疲労の色が隠せなかったため、小松温泉牧場へ短期放牧に出されました。2週間ほどで戻って来ましたが、追い切りの動きは上向いており、放牧の効果はあったようです。まだ完調と言えませんが、今回も先行集団を射程圏に捉えながら追走して、勝負どころから駆け上がっていければ、瞬発力の違いでゴール前抜け出してきそうです。

○6 ファストフラッシュ(牡6、鈴木正也厩舎)はJBCイヤー記念でハクサンアマゾネスの2着に敗れましたが、前走の金沢スプリングカップを逃げ切って悲願の重賞初制覇を果たしました。昨年まではスタートから行きたがる仕草を見せて直線で失速するパターンが多かったですが、道中で我慢できるようになったことで、距離に融通が利くようになりました。こちらも前走後は小松温泉牧場へ短期放牧に出され、1カ月後にリフレッシュして戻ってきました。その効果もあって追い切りの動きはさらに迫力を増しており、順調な調整ぶりがうかがえます。2100メートルは初めてになりますが、ペースを握り後続を引き連れながら4コーナーを先頭で回ることができれば、際どい勝負に持ち込めそうです。

▲10 エイシンレーザー(牡6、佐藤茂厩舎)は金沢スプリングカップで逃げたファストフラッシュをとらえきれず2着、前走の利家盃でもハクサンアマゾネスとの直線追い比べに敗れて2着と勝ち切れないレースが続いています。しかし今回は後塵を浴びた2頭に比べてローテーション的には有利で、追い通しでもバテない脚色から2000メートル以上の長丁場は歓迎です。直線の追い比べ勝負になるならスタミナの違いで抜け出してくるシーンがありそうです。

△1 トウショウデュエル(牡9、佐藤茂厩舎)はJBCイヤー記念と金沢スプリングカップで3着続きと、昨年の百万石賞で2着に追い上げた頃に比べるとややパワーが衰えてきた気もしますが、レース間隔を空けて鍛え直された今回は巻き返しを狙っています。

△3 ティモシーブルー(牡7、金田一昌厩舎)もまだ本調ではありませんが、前走の利家盃では逃げて3着に踏ん張りました。中島龍也騎手が再び闘志に火をつけられるなら前残りもありそうです。

<おすすめの買い目> この買い目で投票
馬単(マルチ) 8⇔6・10・1・3(8点)
3連単(フォーメーション) 8→6・10・1・3→6・10・1・3 6・10・1・3→8→6・10・1・3(24点)

百万石賞の出走表はこちら

(文/中部地方競馬記者クラブ)


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